●緩衝装置
・緩衝金具
落石の衝突により,大きな衝撃力が作用すると,横ケーブルに取り付けた緩衝金具が,ワイヤケーブルを降伏するまえにスリップさせて衝撃力を緩和します。その結果,大きなエネルギーを吸収することができます。
・スリップ張力の設定
スリップ張力は,10KN単位で最大50KNまで設定可能となっており、現場での管理は不要です。
・ワイヤケーブルやアンカーの負担軽減
落石の衝突により,大きな衝撃力が作用すると,緩衝金具が作動して衝撃を緩和するため,ワイヤケーブルの破断やアンカーの破損が大きく減少します。
400kJレベルの落石が衝突した後のメンテナンスは,緩衝金具のリセットとネットの損傷部分を交換すれば完了します。アンカーやワイヤケーブルは再利用することが可能になります。 |
この装置は、落石研究の第一人者の金沢大学名誉
教授吉田博工学博士が開発したものです。
|